生活習慣病

生活習慣病で脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクが高まる

仕事や情報収集、SNSや人づきあい、趣味娯楽……忙しい毎日の中で、気づけば外食で同じようなものばかり食べ、遅寝早起きで睡眠不足、ほとんど運動はしないなど、不摂生な習慣や環境が長期間にわたって蓄積して引き起こされるのが生活習慣病です。糖尿病、高血圧や脂質異常症、むし歯や歯周病など広範囲の病気が含まれます。
生活習慣病は、長年の不摂生が蓄積されて発症しますから、健康を取り戻すのにも時間がかかります。糖尿病に代表されるように長期にわたる治療を余儀なくされ、QOL(生活の質)を低下させます。それだけにとどまらず、高血圧や脂質異常症で内臓脂肪が過剰になった「メタボリックシンドローム」の状態になると、動脈硬化から脳卒中や心筋梗塞などを引き起こすリスクが格段に高まります。
生活習慣病をすでに指摘されている方、予備軍の方はもちろん、職場や地域の健康診断などで再検査、要精密検査の結果を受けている方、また自覚症状はないけれど不規則な生活が続いている方は、一度当クリニックの脳ドックを受診することをおすすめします。MRIなどにより脳の状態や血管の動脈硬化の進行具合を詳細に検査し、生活習慣の改善指導なども行います。

高血圧

安静時の血圧が慢性的に正常範囲を超えている場合を高血圧といいます。血管に絶えず強い圧力が加わっていると動脈硬化を起こしやすくなります。動脈硬化を起こした血管は狭く詰まりやすくなったり、破れやすくなったり、血栓ができやすくなったりし、脳卒中や狭心症、心筋梗塞、大動脈瘤、腎臓病などのリスクが高まります。
ほとんどの高血圧は、生活習慣病です。飲酒・喫煙・運動不足などの生活習慣の乱れ、肥満、塩分過多などに起因します。そのほか、遺伝によって高血圧になりやすい体質や、他の病気や薬の副作用で出る高血圧などがあります。

脂質異常症(高脂血症)

脂質異常症(高脂血症)血中に含まれるLDL(悪玉)コレステロールやHDL(善玉)コレステロール、中性脂肪のいずれかが健康範囲を超えている状態を脂質異常症といいます。脂質異常が続くと、血管に脂肪のかたまり(プラーク)がたまり血管が狭くなったり、詰まったりします。これによって脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まります。
食生活の偏り(カロリーの高いものや脂肪分の多い食事に偏っている)、生活習慣の乱れ、運動不足などを原因とするほか、遺伝や女性ホルモンのバランスの変化などによっても発症します。

糖尿病

すい臓からのインスリンの分泌に異常をきたし、血糖値が高くなってしまっている状態が糖尿病です。糖尿病には1型と2型があり、その98%が生活習慣に起因する2型です。それだけに健康に留意した生活習慣を心がけることが大切です。
糖尿病には糖尿病神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症という三大合併症状があり、失明や人工透析が欠かせなくなったりするため、患者さんのQOL(生活の質)は大きく損なわれます。また、動脈硬化を進行させるため、脳卒中や心筋梗塞などのリスクを高めます。

健康診断や人間ドックで再検査や要精密検査となってしまった方

診察から各種健診へ企業や自治体の健康診断や人間ドックで「要再検査」や「要精密検査」と指摘を受けた方は、すでに生活習慣病であるか、放っておけば発症のリスクを抱えているといえます。生活習慣病による動脈硬化は、脳や心臓などの疾患につながりやすい状態です。
動脈硬化自体に自覚症状はありません。そして知らず知らずのうちに進行します。「要再検査」や「要精密検査」の判定を受けた方は、一度、当クリニックでの脳ドックの検診をおすすめいたします。まずはお気軽にご相談ください。

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